今話題のドライヘッドスパでは、寝落ちしてしまうお客様が多くいらっしゃることが度々話題になります。
いろいろなお店のホームページを見ていても、「寝落ちするお客様90%以上」や「施術中ずっと起きているお客様は逆に珍しい」といった言葉が多くみられます。
多くの人が眠くなってしまうドライヘッドスパ。
ドライヘッドスパを受けると、はたしてなぜそこまで眠くなってしまうのか、本記事ではその理由を詳しく解説します。
ヘッドスパで眠くなる理由
結論から入りますと、ヘッドスパで眠くなってしまうのにはいくつか理由がありますが、下記の2つが主な理由になります。
1.頭を中心に血行が良くなるため
ドライヘッドスパでは頭を中心にもみほぐしていくので、頭皮の血行が良くなり、血管が広がります。
そうすることで血圧が下がり、気持ちが安定して眠りを誘います。
2.副交感神経が優位になり、体温が下がるため
血行が良くなることで身体の末端である手足まであたたまります。
よく「赤ちゃんは眠くなると手があたたかくなる」と言いますが、これは体内の熱を手足に逃がす「放熱」という現象が起こっている証拠です。
大人でも、「手足があたたかくなる=体の内部の温度を手足に逃がす」ことで身体と脳を休ませ、その結果として眠くなってしまいます。
人は、覚醒している時には体の内部の温度を高く保って活動をしていますが、眠っている時は体の内部の温度を下げて体と脳を休息させます。体の内部の温度を下げる仕組みとして、手や足の皮膚温が高くなって体の熱を外へ逃がす放熱という現象があり、これにより眠くなることが知られています。赤ちゃんの手が温かいのは眠たいサインと言われるのはそのためです。また、手先や足先が冷たくなりやすい人は手や足の皮膚温が低いままで、熱が逃げにくいため寝つきが悪くなるとも言われています。
引用:花王「眼の周りを温めることによる入眠への影響」
ヘッドスパでの「寝落ち」とは?
ドライヘッドスパは、頭皮をもみほぐしていくことで頭の疲れを解消しながら心地よいリラクゼーション状態を身体に引き起こします。
そうすると、施術中にウトウトしたり、眠ってしまったりする方も多いのですが、これは本当に多くの方が体験することなので決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、寝てしまった方が施術後に爽快感を感じられることも多いはずです。
このドライヘッドスパの施術中の「寝落ち体験」は、ベッドで横になって寝る感覚とはまた異なり、ゆっくりと夢の世界へ誘われているかのような独特の体験なのです。
まだ体験したことがない方は是非一度ドライヘッドスパとともに体験していただきたい感覚です。
ヘッドスパでの「寝落ち」の効果
このヘッドスパ中の「寝落ち」には身体と心に多くのメリットがあると言われています。
ヘッドスパの効果で血管は広がり、呼吸は深く、筋肉は緩んだ状態での睡眠なので、副交感神経も優位になっており、短時間であっても”深い眠り”を体験することができます。
よくヘッドスパ中に10分間寝る効果は8時間の睡眠を取ることに匹敵するとも言われていますが、ヘッドスパ中に睡眠して、施術が終わった時の爽快感はとても心地よいものがあります。
ヘッドスパで副交感神経が優位になるメカニズムを解説
ヘッドスパによって副交感神経が優位になるメカニズムとして、主に下記の3つが挙げられます。
1.頭皮や首筋のマッサージによる刺激が、副交感神経を刺激する
ヘッドスパで頭の筋肉がほぐれること、また指圧やマッサージといった人の手による刺激によって、筋肉の緊張が解消され、副交感神経が優位になるとされています。
2.血流量の増加によって、副交感神経を刺激する
ヘッドスパによって血流が増加すると、より多くの酸素や栄養素が脳に供給されます。
これにより、副交感神経の活動が促進され心身ともにリラックスした状態になるとされています。
3.音や香りの効果によって、副交感神経を刺激する
ヘッドスパでは、リラックス効果の高い音楽がかかっていたり、アロマの香りが漂う部屋で施術を受けることが多いです。
それらの目や耳から受ける刺激によって、副交感神経が刺激されリラックス状態が促進されます。
まとめ
ドライヘッドスパには人が寝てしまういくつもの理由が複合的に重なり、施術中に寝てしまう環境が整っています。
日頃のストレスや環境の変化など、さまざまな理由で人は気付かぬうちに寝不足や浅い眠りになってしまいます。
当然寝不足が続くと、身体や脳に悪影響を及ぼし、身体や脳がしっかり回復できないままの状態になっています。
身体の不調でお悩みの方は是非一度ドライヘッドスパを試してみてはいかがでしょうか。