ヘッドスパ

ドライヘッドスパとウェットヘッドスパの違いについて徹底解説

2023年9月18日


ドライヘッドスパとウェットヘッドスパ、これらはどちらも頭皮や髪のケアを目的としたヘッドスパで、まとめて「ヘッドスパ」と総称されることも多いですが、その方法と目的には一部違いがあります。

この記事では混同する人も多い2つのヘッドスパの違い、そしてそれぞれの特徴や細かい分類について詳しく説明していきます。

ドライヘッドスパとは

ドライヘッドスパ
ドライヘッドスパは、その名前からもわかるように、水やシャンプー・コンディショナーなどを使用せずにドライ(乾いた状態)で行う、頭皮のマッサージが中心のトリートメント方法です。
水やシャンプーを使用しないため、お店によって異なりますがベッドや椅子に横たわって受けることが基本です。

水や薬剤を使用しないので、服を汚す心配もありません。

主な目的は頭皮の血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることにあります。
それにより、ストレスの緩和やリラクゼーションといった結果に繋がります。

具体的に言うと髪質の改善というよりも、頭皮の状態を改善することで血行を促進することや、頭皮を柔らかくしていくこと、リラクゼーション効果を与えることに重きを置いた施術になります。

ウエットヘッドスパとは

反対に、ウェットヘッドスパとはウエットの言葉が示す通り「濡れた」状態で行われるヘッドスパの一種です。

ウェットヘッドスパは水やシャンプー・コンディショナーなどを使用して頭皮の汚れや余分な皮脂をしっかりと落とすこと、あるいは髪の毛のダメージ改善や艶の回復など見た目の向上が主な目的で、どちらかというと身体の疲れというよりは、髪質の改善、髪へのトリートメント効果、頭皮の洗浄などに重きを置いた内容となっていることが多いです。
そのため、主に美容室などのメニューとして提供されることが多いです。

基本的に、頭皮の皮脂や汚れを取ること、髪のダメージケアに主眼を置いているため、頭皮の汚れが気になる方や髪のダメージが気になる方に特におすすめです。
ただし、施術時間や場所などに制約があるため、自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。

また、最近ではウエットヘッドスパはその中でさらに細かく分類されることもあります。
ここでいくつかの特徴的なウエットヘッドスパを簡単にご紹介します。

◇オイルヘッドスパ

オリーブオイルやホホバオイル、椿油などの天然オイルを使って主に頭皮をマッサージします。
オイルによる保湿効果があるので、地肌や髪の乾燥、フケなどでお悩みの方におすすめです。

◇クリームヘッドスパ(クリームバス)

インドネシアが発祥といわれるヘッドスパの一種で、植物や果物、ハーブからできた専用のクリームを使って頭皮を洗浄・保湿します。
クリームによって果物やハーブなど様々な香りを揃えるお店も多く、香りの面でも癒されながら、頭皮と髪に栄養を与え、保湿を促します。
保湿効果が高いため、前述のオイルヘッドスパと似たような特徴を持っています。

◇クレンジングヘッドスパ

クレンジングヘッドスパは、頭皮の皮脂汚れや毛穴の詰まりなどをしっかりと落とすことを目的とした、頭皮の毛穴洗浄に特化したヘッドスパです。
専用のクレンジング剤で頭皮をマッサージし、普段のシャンプーでは落としきれない汚れをきれいに洗い落とすことができます。
頭皮のかゆみやにおい、フケなどが気になる方、薄毛でお悩みの方などにおすすめです。

◇頭浸浴

頭浸浴
引用元:PR TIMES
専用の機械を使って、フェイスラインから頭全体にかけてお湯を掛け流し、溜めたお湯を頭全体に浸していきます。
高濃度炭酸水や温泉水を使用することで、頭皮から首筋まで温められ全身がポカポカになる感覚が味わえます。
独特の使用感と、お湯の流れる音で精神面での癒し効果も高く、今注目度の高い施術方法です。

実際の施術方法の違い

ドライヘッドスパとウェットヘッドスパの施術方法は具体的に何が違うのでしょうか。
両者の違いは、施術時に水(またはオイルなど)を用いるかどうかという点に尽きます。

頭部のマッサージだけでなく、髪や頭皮へのケアも含めた総合的な施術が特徴という面では、どちらも共通点を持っています。
しかし、さらに施術の具体的な内容に踏み込んでみると、いくつかの違いが見られます。

ドライヘッドスパの施術手順

ドライヘッドスパでは、まずリラクゼーション効果を高めることが目的で、一般的に頭への指圧や揉みほぐしで頭皮を刺激し血行を良くしていきます。
特に、偏頭痛や肩こりの原因となる頭皮の凝りを解すことに長けています。

また、髪の毛をとかし、頭皮への刺激を和らげる目的のブラッシングも重要な施術の一部となるでしょう。
ドライヘッドスパの施術は、頭皮への直接的なアプローチを可能にし、髪の質感やツヤを改善するとともに、心地の良いリラクゼーションタイムを過ごせるところが魅力となっています。

お店によっては肩や首のマッサージが取り入れられていたり、全身のマッサージをオプションで用意していたり、頭だけでなく全身の疲れを癒すことができることが多いのも特徴です。

ウェットヘッドスパの施術手順

一方、ウェットヘッドスパの施術手順は、水やシャンプーを用いて頭皮の汚れをしっかりと落とすことが基本です。

基本的にはまずシャワーで頭皮を湿らせ、温めることから始まります。
その後、専用のシャンプーで髪と頭皮を洗い、乾燥や肌荒れを防ぎつつ、頭皮の血行を改善します。
このように水や薬剤を使用することで、頭皮の汚れや余分な皮脂をきれいに落とし、毛穴の洗浄や頭皮環境の改善に繋げていきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
基本的には、ドライヘッドスパ・ウエットヘッドスパどちらの施術においてもリフトアップや睡眠改善、血行促進、コリをほぐすということは可能です。

ただし、ドライヘッドスパとウエットヘッドスパでは、より重視される効能は異なるので、施術を受ける主な目的として、疲れを取りたい、頭皮のコリ(突っ張り)をほぐしたい、癒されたいという方はドライヘッドスパ、髪の毛のダメージを回復したい、頭皮を清潔に保ちたいといった方はウエットヘッドスパ、などのように自分の希望や目的に応じて上手に使い分けていくことが大切です。

また、同じ「ドライヘッドスパ」ジャンル、「ウエットヘッドスパ」ジャンルであってもお店によってその内容は千差万別なので、まずはお店のホームページなどで詳しい情報を調べてから予約をすることをおすすめします。

ドライヘッドスパについては、大半の店舗が癒しやリラクゼーションを目的としていますが、ウエットヘッドスパについては、頭皮洗浄に特化した内容、発毛・育毛に特化した内容、髪の毛のダメージケアに特化した内容など、さらに内容や効果に違いがみられますので注意しましょう。

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