現代では多くの人が悩まされている睡眠不足。
睡眠時間が不足すると、疲れやストレスがたまるばかりか、最近の研究によれば肥満のリスクも高まるとされています。
なんとなく理解している人も多いかと思いますが、では、睡眠時間と肥満は一体どのようなメカニズムで関わっているのでしょうか。
本記事では、その実は深いつながりについて詳しく解説します。
太りやすいのは睡眠不足のせい⁉︎
「食事も気をつけているし、運動もしているのに、なぜか太りやすい…」
そんな悩みを抱えていませんか? 実は、睡眠不足が太りやすい体質をつくる大きな原因になっているかもしれません。
. 睡眠不足が太りやすい体をつくる5つの理由
① 食欲が増す!ホルモンバランスの乱れ
睡眠不足になると、【食欲を増やすホルモン(グレリン)】が増加し、【満腹感を感じるホルモン(レプチン)】が減少します。その結果、お腹が空きやすくなり、つい食べすぎてしまうのです。
② 代謝が低下し、脂肪が燃えにくくなる
睡眠が不足すると、体がエネルギーを節約モードに切り替え、消費カロリーが減少します。そのため、同じ食事量でも太りやすくなってしまうのです。
③ インスリンの働きが悪くなり、脂肪がつきやすくなる
睡眠不足が続くと、血糖値をコントロールする「インスリン」の働きが悪くなり、糖分が脂肪として蓄積されやすくなります。これが「寝不足だと甘いものが欲しくなる」理由のひとつです。
④ 運動する気力がなくなり、カロリー消費が減る
睡眠不足の状態では、疲労感が強くなり、運動する気力がなくなります。すると、カロリー消費が減って、結果的に太りやすくなるのです。
⑤ ストレスが増え、暴飲暴食につながる
睡眠不足はストレスホルモン(コルチゾール)を増加させます。このホルモンが増えると、甘いものや脂っこいものを欲しがるようになり、暴飲暴食の原因になります。
太りにくい体をつくるための「睡眠改善」対策
「じゃあ、どうすれば太りにくい体質になれるの?」と思いますよね。実は、ちょっとした工夫で睡眠の質を改善することができます!
① 毎日7〜8時間の睡眠を確保する
理想的な睡眠時間は7〜8時間とされています。これを守ることで、ホルモンバランスが整い、代謝が上がるので、自然と太りにくくなります。
② 就寝1時間前にスマホやPCをオフにする
スマホやパソコンの画面から発せられるブルーライトは、睡眠を妨げる原因になります。寝る1時間前にはスマホやPCをオフにして、リラックスする時間を作ることが大切です。
もしくは、ナイトモードやブルーライトカットメガネなどを活用する&ゲームや脳に覚醒作用をもたらすようなものは控えましょう。
③ 規則正しい生活リズムを作る
寝る時間と起きる時間を一定にすることで、体内時計が整い、深く質の良い睡眠がとれるようになります。
④ 寝る前のカフェイン・アルコールを控える
カフェインは寝つきを悪くし、眠りを浅くするため、寝る4〜6時間前にはカフェインの摂取を控えましょう。
また、アルコールは一見眠りを助けるように思えますが、深い眠りを妨げるため逆効果です。
⑤ 軽い運動やストレッチを取り入れる
適度な運動は、睡眠の質を向上させるのに役立ちます。特に寝る前のストレッチや軽いヨガは、リラックス効果があり、ぐっすり眠るために効果的です。
睡眠を改善すると、こんなメリットが!
【睡眠時間をしっかりととる】とは、ただ疲れをとるだけではありません✖︎
「しっかり寝るだけで太り辛いなんて本当?」と思うかもしれませんが、睡眠を改善することで、代謝が上がり、食欲が安定し、痩せやすい体質に変わることが科学的にも証明されています。
①食欲をコントロールしやすくなる
ホルモンバランスが正常にコントロールされるので、無駄な間食や暴飲暴食を防ぎ、自然と適量の食事で満足できるように!特に、夜更かしをすると「甘いものや脂っこい食べ物が欲しくなる」ため、早寝を心がけるだけでヘルシーな食生活を送りやすくなります。
②代謝が上がり、痩せやすい体になる
睡眠中は、脂肪燃焼を助ける「成長ホルモン」が分泌されます。このホルモンは、筋肉を修復し、脂肪をエネルギーとして使う働きがあるため、基礎代謝が上がり、脂肪燃焼やすい体質へと変わります。
③パフォーマンスの向上
十分な睡眠をとることで、疲労回復がスムーズになり、集中力や持久力がアップします。睡眠の質を高めれば、エネルギーに満ちた状態で日々の生活や運動ができるようになり、仕事やダイエットの効率もグッと上がります!
④ストレスが減り、暴飲暴食を防ぐ
寝不足は、ストレスホルモンである「コルチゾール」を増加させ、イライラや不安感を保ちます。このストレスが「食べることで解消睡眠したい!」という欲求につながり、つい食べすぎてしまうのです。
質の良い睡眠をとることでストレスが軽減され、感情的な食べ過ぎを防ぐことができます。
まとめ
睡眠を改善すると食欲のコントロールがしやすくなり、代謝がアップ・美肌効果・ストレスの軽減・集中力や判断力などの向上がわかっています。
「寝る子は育つ」と言いますが、「寝ない大人は横に育つ」と言えます。
日々素生活で規則正しい睡眠をとり続けることは難しいかもしれませんが、少しの工夫で入眠までの時間を最短化することができると思います。
痩せやすくなるだけではなく、健康にそして日々の生活が快適になり良いことばかり!
睡眠を疎かにせず、たくさん寝て健康に痩せ体質になりましょう♪