朝シャンのメリットとデメリット
現在、若い世代で多くの方が「朝シャン」を習慣として行っていると言われています。
ある調査によると、「朝シャンを習慣的に行っている人」の割合はおよそ16~17%で約6人に1人が行っている計算になります。
中でも20代男性でその割合が最も高く、およそ50%に達すると言われています。
メリットとして、清潔感を保つだけでなく、目覚めを良くするためにも朝のシャンプーは役立つとされています。しかし一方で、「朝シャン」が髪の健康や薄毛に悪影響を与えるとの声も耳にします。
では、そのまことしやかに語られる噂(?)について、本当のところはどうなのか調査しました。
朝シャンが髪に与える影響
シャンプーの主な役割は頭皮や髪の毛の汚れ・汗を洗い流すことですが、同時に場合によっては必要な皮脂も取り除いてしまうことになります。
皮脂が不足すると、髪の毛は乾燥し、傷みやすくなります。過剰な頻度のシャンプーは頭皮が本来持っているバリア機能を弱め、湿疹などの肌トラブルや、敏感肌を引き起こす可能性もあります。
朝シャンの方法や、シャンプーの種類、洗い方などによっても髪への影響は変わるのです。
薄毛と朝シャンの関係
薄毛の原因はさまざまですが、遺伝や生活習慣、ストレスなどが主な要因とされています。
そして、シャンプーの仕方や頻度も薄毛に影響を与えると指摘されています。
頭皮を傷つけるような力強い洗髪や、適切でないシャンプー選びが頭皮や毛根にダメージを与え、薄毛を引き起こす可能性がありますので、その点から見ると朝シャンが薄毛に影響を与える可能性はゼロではないと言えます。
ただし薄毛については遺伝や生活習慣の影響が大きいと言われており、朝シャンだけが原因になることは、割合としては極めて少ないと言って良いでしょう。
適切なシャンプーの方法
髪と頭皮の健康を保つためには、適切なシャンプーの方法が求められます。
まずはシャンプーの選び方ですが、自分の頭皮の状態や髪質に合った製品を選びましょう。
年齢や生活習慣によって同じ人でも年をとるごとに変わってくる可能性があるため、美容師やヘアケアマイスターといった髪の専門家へアドバイスを求めることができると理想です。
シャンプーの方法ですが、頭皮を傷つけないようになるべくソフトに洗うことが大切です。
たっぷりと泡を立て、指の腹で頭皮をマッサージしながら髪の毛は泡で包み込むようにして洗っていきましょう。
忘れがちな人も多いのですが、シャンプーの成分が頭皮や髪に残ったままだと悪影響を及ぼす可能性が高いのでしっかりとすすぐことも重要です。
まとめ
「朝シャン」が薄毛に影響を与える可能性のひとつという説は一概には否定できません。しかし、その影響はシャンプーの方法や頻度、シャンプー選びなどによっても変わります。
そして薄毛の原因としてはシャンプーよりも生活習慣や遺伝、ストレスによるものが大きいでしょう。
男女によっても原因は異なりますが、男性は過剰な男性ホルモンの分泌、一方女性は強いストレスやダイエットによる栄養不足や、ヘアスプレー等が頭皮に付着して招く頭皮環境の悪化が大きな原因として挙げられます。
「朝シャン」が習慣となっている方は、自分の頭皮や髪の状態を見つめ直し、自分に合ったシャンプー・適切なシャンプーの方法を身につけることが大切です。
今回の記事をきっかけに、自分に合ったヘアケアを見つけてみてはいかがでしょうか。