ヘアケア・頭皮ケア

帽子を被るとハゲるのは本当?帽子が頭皮に良くない噂の真相

2023年11月17日

「帽子をかぶるとハゲる」という噂はよく耳にする話のひとつですが、この話は本当なのでしょうか?
仕事の都合などでどうしても帽子が必要な方の中には、帽子をかぶることで薄毛になることを心配している方もいるでしょう。
本記事では、帽子によってハゲるという噂は本当なのか、そして帽子を使う際のメリット・デメリットについて解説していきます。

帽子をかぶるとハゲる?

結論から言うと、帽子の着用で髪が薄くなるという噂は、正しい帽子の使用法・着用法を守っていれば気にすることはありません
逆に、詳しくは後述しますが適切に帽子を使用することで頭皮や髪の毛を薄毛の要因から守れるというメリットもあります。

それでも帽子をかぶるとハゲるといわれる3つの理由

1.頭皮が蒸れやすくなり菌が繁殖するため

頭皮を含む人間の皮膚には、「皮膚常在菌」という常に皮膚に存在する菌があります。
菌と聞くと身体に良くないイメージをしがちですが、皮膚常在菌は基本的には肌に悪い影響を与えることはありません。
むしろ、肌のバリア機能を正常に保つということでメリットをもたらしてくれます。

しかし、この皮膚常在菌は人間の皮膚から出る皮脂や汗をエサにしているので、帽子で頭皮が蒸れやすくなると菌が繁殖する絶好の環境になってしまいます。
菌が繁殖しすぎてしまうと、その他の菌とのバランスが保てずに毛穴のつまりや炎症が起こることもあります。
これによって頭皮環境が悪化し、フケやかゆみ、抜け毛につながることがあるのです。

2.帽子で頭が締め付けられ血行が悪くなるため

帽子をきつくかぶると、頭皮が締めつけられて血流が悪くなることがあります。
髪の成長に必要な栄養や酸素は血液の流れで頭皮まで運ばれるため、血行が悪くなると頭皮に十分な栄養が行き渡らなくなってしまいます。
帽子をかぶる時には、きつく締めすぎることがないように注意しましょう。

3.摩擦で髪が抜けやすくなるため

帽子の脱着時に生じる摩擦も、場合によっては薄毛の原因となることがあります。
1日数回の脱着ならそこまで気にする必要がありませんが、回数や日数が増えればその分摩擦によるダメージは増えるでしょう。

またきつく帽子をかぶるのは良くないと先述しましたが、サイズの大きなヘルメットなど、逆にゆるすぎる帽子も悪影響を与えることがあります。
頭が動くたびに帽子がずれてしまい、気が付かぬうちに髪や頭皮にダメージや傷を与えてしまうこともあります。

帽子でハゲを予防するには?帽子が与える2つのメリット

帽子をかぶると頭皮環境が悪化するリスクがある一方で、むしろ帽子をかぶった方が頭皮のためになることもあります。
具体的なメリットとしては以下の2点が挙げられます。

1.紫外線から頭皮を守る

直射日光を長時間浴びると、頭皮が日焼けを起こしてしまいます。
頭は全身の中で最も高い位置にあり、直射日光も長時間にわたって当たりやすいので身体の中でも紫外線の影響を強く受けます。

顔には日焼け止めを塗るのに、頭皮は何の紫外線対策をしない方が見受けられますが、これでは頭皮に強い紫外線ダメージを与えてしまいます。
そんなとき、帽子は紫外線から頭皮を守る有効な方法になります。
紫外線の量が多い季節や日差しの強い日は、帽子をかぶって頭皮が日焼けしないよう紫外線対策を行いましょう。

2.乾燥から頭皮を守る

頭皮の乾燥はフケやかゆみの原因となり、悪化すると抜け毛が増えてしまうことがあります。

頭皮の乾燥を防ぐには、空気に触れないよう帽子をかぶる方が良い場合もあります。
乾燥しやすい季節なら、冷えによる血行不良も予防できるので薄毛対策として一石二鳥の効果をもたらします。

帽子を使用するときの注意点

仕事の都合で必ず帽子を着用する必要がある人や、ファッションとして楽しみたい人もいるでしょう。
薄毛を気にしている方が、帽子をかぶる際に注意する点として以下の4つのポイントが挙げられます。

1.こまめに頭皮の汗を拭く

帽子をかぶることで、汗により頭皮に湿気がこもりやすくなります。
頭にかいた汗をそのまま放置しておくことで皮脂や汗をエサにする常在菌が増殖して、頭皮トラブルにつながる可能性があります。
できるだけタオルやハンカチを持ち歩き、汗をかいたら早めに拭いて湿気がこもらないように心がけると髪や頭皮への悪影響が出にくくなります。

2.こまめに帽子を脱ぐ

帽子をかぶり続けると、頭に汗をかき帽子内の湿度が上がります。
他にも、頭を圧迫して血流が悪くなる可能性も高いです。
結果的として、毛穴のつまりや頭皮の炎症、抜け毛を引き起こすかもしれません。

そのため、一定時間がたったら帽子を脱ぐように心がけ、頭皮を乾かすように意識しましょう。

3.こまめに帽子を洗濯する

帽子は目に見えなくても意外と汚れがついていることが多いです。
自分では気付かなくても、頭に密着しているので皮脂や汗が染みついてしまっている可能性も高いです。

定期的に洗濯をするか、難しいときは日光に当ててしっかり乾燥させると良いでしょう。
なかなか洗うことができない素材の場合は、殺菌成分のある消臭スプレーなどもおすすめです。
細菌の繁殖を防ぐためにも、髪の毛のケアだけでなく帽子そのものにも気を配り、こまめに手入れをしましょう。

4.通気性が良い帽子を選ぶ

帽子の中の湿度が上がってしまう原因には、通気性の悪さも関係しています。
通気性の良いメッシュ・ドライ生地など汗をかいてもすぐに乾く素材がおすすめです。

夏にかぶっている人が多い麦わら帽子なども、常に帽子内の空気が入れ換えられているため熱や湿気がこもりにくく通気性が抜群です。
普段からいろいろな種類の帽子を用意しておき、ファッションや用途、着用する時間によって使い分けるのも良いでしょう。

まとめ

帽子を使うこと自体はハゲの直接的な原因にはなりません。
むしろ、紫外線や乾燥から頭髪を守ってくれるというメリットがあり、頭皮にとってメリットもあります。

しかし、雑菌が繁殖してしまった場合や、帽子の圧迫によって血流が悪くなった場合、薄毛につながる原因のひとつとなります。
こまめに汗を拭いたり、サイズの合った通気性の良い帽子にするなど工夫して、紫外線や乾燥による髪や頭皮へのダメージを防ぎましょう。

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